介護医療院開設のお知らせ
日頃より、当院がお世話になりまして誠に有難うございます。
当院では、令和2年10月1日長生会病院介護医療院を開設いたしました。
我が国は今、介護保険財政や医療費財政などの社会保障制度の財政悪化があります。そしてその原因である高齢者の人口増加に伴い、機能分担を進めて在宅医療を増やすという国の方針がうまれました。
従いまして今までの介護療養病棟は令和6年3月に廃止となるため、当院では、このたび、院内介護療養病棟を介護医療院に転換することと致しました。
介護医療院とはどのようなものなのでしょうか。
端的に言えば、「病院の中にある医療の支えのある安心できる終の住まい(法律上は在宅)」と言えます。
今までの介護療養病棟では、終末期に安楽に看取りができる体制づくりや、在宅のような個別の生活を支える自由度に不足がありました。
1)医療資源が豊富で急変時に対応ができます。(自宅では病気の悪化があり心配です)
2)退院の必要がなく長期に住み慣れた場所で、地域に親しみながら看取りが行われます。(あちこち転院する必要がありません)
例えば他の施設との比較では、
「特別養護老人ホーム(特養)」医療資源がなく、他の病院へ入院すると、退所となります。
「老人保健施設(老健)」中間型施設と言われ、在宅への復帰の訓練の場所との位置付け。
介護医療院は、医療と介護の両方しっかりできる退所の必要のない長期に療養生活できる場所と言えます。
当院の介護医療院では、高齢の皆様が安心して生活できる仕組み作りを、試行錯誤しながら皆様と一緒に共同して作っていければと思っております。常に自戒の念をもって、皆様の直言やお叱りを戴きながら、真面目に施設運営を図らせて頂ければ幸甚でございます。
今後とも忌憚のないご意見を賜ります様お願い申し上げます。
敬具
令和2年10月1日
長生会病院介護医療院
長生会病院
院長 竹林 克重